2009 Fiscal Year Annual Research Report
腎不全病態における血管内皮前駆細胞の役割解明と高機能内皮前駆細胞導入の効果
Project/Area Number |
20790584
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
中川 直樹 Asahikawa Medical College, 医学部, 特任助教 (10451460)
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Keywords | 再生医療 / 腎不全 / プロスタノイド |
Research Abstract |
我々は、『EPCは腎不全の病態進展に重要な役割を持ち、高機能EPC導入療法は腎不全病態改善に効果がある』という仮説をたて、以下の三つの目的をかかげ、研究を遂行している。 目的1;骨髄選択的IP欠損の腎不全病態への影響 骨髄選択的IP欠損マウスモデル(=EPC機能低下モデル)では、腎不全の病態が増悪するか? 目的2;骨髄選択的IP欠損・腎不全モデルにおける正常EPC投与の影響 骨髄選択的IP欠損マウスでの腎不全増悪は、単離wild EPCを添加することにより解消するか? 目的3;腎不全病態への高機能EPC投与の影響 高機能EPCを添加することにより、著明な腎不全病態の改善効果が認められるか? 21年度は、20年度に続き、特に目的1を中心に実験を行ってきた。IP欠損マウス由来の骨髄細胞を用いて、骨髄移植マウスを作成。フローサイトメトリー解析などから95%以上の骨髄がdonor由来のものに置換していることを確認。腎動脈虚血再灌流モデル、尿管結紮モデル、腎摘出モデルの三系統のなかで、まず腎動脈虚血再灌流モデルにおいて、血清クレアチニン値をwild骨髄細胞移植群との比較検討したところ、骨髄IP欠損モデルにおいて、血清クレアチニン値が高値を呈する傾向を見出した。今後、虚血条件の検討や、さらに実験動物数を増やすとともに、その形質変化の機能解析実験を行い、さらには尿管結紮モデル、腎摘出モデルにおいても検討を進めてていく予定である。
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