2008 Fiscal Year Annual Research Report
神経伝達物質測定によるレボドパ誘発ジスキネジアの解明
Project/Area Number |
20790607
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
新井 陽 Hirosaki University, 大学院・医学研究科, 客員研究員 (80422062)
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Keywords | パーキンソン病 / L-DOPA誘発ジスキネジア / 淡蒼球内節 / GABA / GABA_A受容体 |
Research Abstract |
淡蒼球内節(GPi)におけるGABA放出異常がL-DOPA誘発ジスキネジア(LID)を引き起こしていることを、パーキンソン病モデルラット(PDラット)を用いて検討した。 PDモデルラット作成 : 10週齢の雄ウィスターラットの右内側前脳束に6-hydroxydopamine(6-OHDA)を注入し. 右側の完全ドーパミン脱神経を行った. ドーパミン脱神経は6-OHDA注入2週間後にアポモルフィンの皮下注、(0.05mg/kg)によって確認した. LIDモデルラット作成 : アポモルフィンテストの2週後に6-OHDAラットを2群に分け、1群には生食を(パーキンソンモデル)、もう1群にはL-DOPA(50mg/kg)とベンセラジド(12.5mg/kg)を1日2回朝夕に連続14日間腹腔内投与を行った(ジスキネジアモデル)。 淡蒼球内節でのGABA遊離測定 最終投与翌日の夕にstereotaxicに右淡蒼球内節(GPi)上部へガイドカニューレを挿入し、その2日後の夕にダイアリーシスプローブを挿入。その翌日の朝から還流を開始した. 還流液はIn vivoマイクロダイアリシス法を用いて還流開始6時間後から20分毎に240分回収した. 回収開始100分後にL-DOPA50mg/kg+ベンセラジド12.5mg/kgを腹腔内投与した. HPLCを用いて還流液中のGABAを測定した。 プローブ挿入確認 還流終了後にラットをと殺し, 冠状断切片を作成。プローブ痕が淡蒼球内節内にあったものを解析の対象とした。 結果 : LIDモデルラット(n=5)ではPDモデルラット(n=5)に比較して1. 定常時の淡蒼球内節細胞外GABA濃度が高い。2. L-DOPA投与後の細胞外GABA濃度が高い。3. L-DOPA投与後のGABA遊離の増加量が大きい。
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Research Products
(2 results)