2009 Fiscal Year Annual Research Report
神経伝達物質測定によるレボドパ誘発ジスキネジアの解明
Project/Area Number |
20790607
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
新井 陽 Hirosaki University, 大学院・医学研究科, 客員研究員 (80422062)
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Keywords | パーキンソン病 / L-DOPA誘発ジスキネジア / 淡蒼球内節 / GABA / GABA_A受容体 |
Research Abstract |
淡蒼球内節(GPi)におけるGABA放出異常がL-DOPA誘発ジスキネジア(LID)を引き起こしていることを、パーキンソン病モデルラット(PDラット)を用いて検討した。 PDモデルラット作成:10週齢の雄ウィスターラットの右内側前脳束に6-hydroxydopamine(6-OHDA)を注入し.右側の完全ドーパミン脱神経を行った.ドーパミン脱神経は6-OHDA注入2週間後にアポモルフィンの皮下注(0.05mg/kg)によって確認した. LIDモデルラット作成:アポモルフィンテストの2週後に6-OHDAラットを2群に分け、1群には生食を(パーキンソンモデル)、もう1群にはL-DOPA(50mg/kg)とベンセラジド(12.5mg/kg)を1日2回朝夕に連続14日間腹腔内投与を行った(ジスキネジアモデル)。 淡蒼球内節へのGABA_A受容体アゴニスト局注:PDモデルとLIDモデルラットの淡蒼球内節にstereotaxicに特製注入プローブ(エイコム)を刺入し、GABA_A受容体アゴニスト(muscimol 0.16μmol)あるいは生食を直接微量注入し誘発される回転運動数とジスキネジア(Eur J Neurosci.1998;10:2694)を記録した。以上の実験よりパーキンソン病モデルラットで、淡蒼球内節へのGABA_A受容体アゴニストの注入でジスキネジアを誘発されることを確認した。 淡蒼球内節へのGABA_A受容体アンタゴニスト局注:PDモデルとLIDモデルラットに淡蒼球内節にstereotaxicに特製注入プローブ(エイコム)を刺入する。L-dopa 50mg/kgを投与した後、GABA_A受容体アンタゴニスト(bicuculline 0.2μmol)あるいは生食を淡蒼球内節に直接微量注入する。注入の前後でL-dopa投与後に生じる回転運動およびジスキネジアを抑制することを記録した。
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Research Products
(3 results)