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2008 Fiscal Year Annual Research Report

家族性高コレステロール血症における構造多型を含めた遺伝的背景の網羅的解明と治療

Research Project

Project/Area Number 20790642
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

野口 徹  Kanazawa University, 医学系研究科, 特任助教 (40456421)

KeywordsFH / LDLR / MLPA法 / apoB-100 / PCSK9 / インベーダーアッセイ法 / 遺伝子大規模欠失・重複変異
Research Abstract

近年遺伝子大規模欠失・重複変異(copy number variation, CNV)が比較的高頻度であると報告されたことから, 従来法では約4割が遺伝子変異未検出であるFH症例(familial hypercholesterolemia)についても, LDL受容体(LDLR)遺伝子のCNVを検索した. 本年度は臨床的にFHと診断された症例について, 予定の300例を大幅に超える426例の遺伝子変異検索を行った. LDLR遺伝子については, インベーダーアッセイ法による46種の点変異検索および近年開発されたMLPA法(multiplex ligation-dependent probe amplification)によるCNV検索を行い, さらにPCSK9(proprotein convertase subtilisin/kexin type 9)遺伝子の点変異1種も検索対象とした.
期待されたとおりMLPA法導入で新たに7種のCNVが12症例より出されLDLR遺伝子のCNV検出率はこれまでの9%(3種)から12%(10種)へと大幅に改善された. また, PCSK9遺伝子変異1種は約7%存在し, 検索を行った症例の約3割にまで未解決症例が減少した. 病因変異に基づいた治療. つまりテーラーメイド医療に結び付ける前段階として, 変異の特定ならびにそれら臨床像の把握は極めて重要であり, 7割という高検出率の変異検出系を確立しえたことは非常に意義深い.
次年度は, 遺伝子変異未検出症例のapoB-100遺伝子やPCSK9遺伝子を対象として新規変異を検索するとともに, 遺伝的背景を明らかにしたFH症例を対象としてSREBP-2(sterol-regulatory element-binding protein)などコレステロール調節に関与する遺伝子の一塩基多型(SNP)について検討を行いたい.

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] PCSK9遺伝子E32K変異と家族性高コレステロール血症2008

    • Author(s)
      野口徹
    • Organizer
      第40回日本動脈硬化学会総会
    • Place of Presentation
      つくば
    • Year and Date
      2008-07-11

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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