2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790676
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小野 伸之 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 共同研究員 (00336025)
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Keywords | 造血幹細胞 / 遺伝子導入 / ウイルス / マウスモデル / 免疫 |
Research Abstract |
本年度は、麻疹ウイルス蛋白をもつレンチウイルスの作成、ヒト骨髄造血細胞のSLAM蛋白発現について検討した (1) 麻疹ウイルスH蛋白およびF蛋白をもつレンチウイルスの作製 ウイルスをいかにして高いタイターで回収することができるかが、in vivo遺伝子導入を目的とするこのプロジェクトの最重要課題である。我々は、293f細胞をパッケージング細胞として用い、通常エンベロープ蛋白として用いられるVSV-G蛋白の代わりに、麻疹ウイルスH蛋白およびF蛋白 (柳雄介研究室より供与) をレンチウイルスベクターコンポーネント発現ベクターとともにトランスフェクションした。こうして細胞上清中に、麻疹ウイルスのH蛋白およびF蛋白で被包されたレンチウイルスの回収を試みたが、現時点では高いタイターでの回収はできておらず、今後さらなるトランスフェクション条件の至適化が必要である。 (2) ヒト骨髄造血細胞のSLAM蛋白発現 我々は麻疹蛋白発現レンチウイルスが感染しうるヒトSLAMが骨髄造血細胞のどのような集団に発現しているかについてフローサイトメトリーを用いて解析した。ヒトSLAMは骨髄中のCD34+CD38+Lin-造血前駆細胞の集団に高く発現していることが判明し、このSLAM陽性細胞集団がどのような造血ポテンシャルを持つかについてはさらに詳細に解析していく必要がある。
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Research Products
(3 results)