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2009 Fiscal Year Annual Research Report

多発性骨髄腫における予後不良因子としてのPU.1発現低下を基にした患者層別化

Research Project

Project/Area Number 20790677
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

立津 央  Kumamoto University, 医学部附属病院, 医員 (00433029)

Keywords多発性骨髄腫 / PU.1 / IRF4
Research Abstract

多発性骨髄腫は、難治性の血液疾患であり、治癒に向けては、患者層別化や新たな分子標的の同定が必要と考えられる。我々は、これまで、NF-kBやPU.1などの転写因子が、分子標的、患者層別化に寄与する可能性を示してきた。今回、PU.1にMUM1(Multiple Myeloma Oncogene 1 or IRF4)を加えることにより、さらに患者層別化を行い、また、多発性骨髄腫におけるPU.1とMUM1の発現の意義を明らかにすることを目的とした。CD138ビーズで純化した骨髄腫細胞において、(1)PU.1 low IRF4 low、(2)Pu.1 low IRF4 high、(3)Pu.1 high IRF4 high、(4)Pu.1 high IRF4 highの4群に分けて、予後の解析を行った。予後は、それぞれの群で有意差はないものの、Pu.1 low IRF4 highの群が予後不良な傾向にあった。また、テトラサイクリンオフのシステムを利用してPU.1を発現させた骨髄腫細胞株U266細胞にさらにIRF4を発現させたところ、IRF4は細胞増殖に影響をもたらさなかったことから、我々の実験系では、IRF4の細胞増殖作用は、PU.1の増殖抑制作用に勝ることはないと考えられた。また、PU.1結合部位のあるTRAIL promoter領域のプローブを用いたゲルシフトアッセイを行ったが、その結果にて骨髄腫細胞株において報告されているようなPU.1とIRF4が協調して働いていることは示唆されなかった。今後は、PU.1、IRF4の発現による予後の有意差を確認するために、さらに症例を蓄積し、解析する予定としている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] PU.1 induces apoptosis in myeloma cells through direct transactivation of TRAIL2009

    • Author(s)
      Ueno S., et al
    • Journal Title

      Oncogene 46

      Pages: 4116-4125

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] PU.1発現による骨髄腫細胞株のアポトーシスにはTRAILが、増殖抑制にはp21が関与する2009

    • Author(s)
      上野志貴子
    • Organizer
      日本血液学会
    • Place of Presentation
      京都国際会議場(京都)
    • Year and Date
      2009-10-23

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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