2008 Fiscal Year Annual Research Report
福山型先天性筋ジストロフィーの発症分子機構解明と創薬への応用
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20790725
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
谷口 真理子 Osaka University, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (00410738)
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Keywords | 遺伝子 / 先天性筋ジストロフィー / RNA創薬 |
Research Abstract |
FCMDの新たな疾患発症機序の解明、それに基づいた治療法の探索を目的に1、スプライシング異常産物の検出とその分子機構の検討では、FCMD患者における異常スプライシングの検出、及びスプライシング供与、受容部位の特定。エクソンスプライシングエンハンサー・サイレンサー、ブランチ部位等、Mutagenesisを用いて、それぞれターゲットとなる配列の疾患への関与を検討した。また、2ノザンハイブリダイゼーション法による異常mRNAの検出においては、SVA挿入変異をホモ接合で持つ患者、保因者、健常者のリンパ芽球、また疾患モデルマウスの脳、骨格筋、心筋患者組織よりpolyA-RNAを抽出し、予想通り、ノザン法にてスプライシング異常を検出した。3 RT-PCR法によるスプライシング異常の検討では、SVA挿入変異をホモ接合で持つ患者、健常者のリンパ芽球、線維芽細胞、また疾患モデルマウス、患者組織からRNAを抽出し、RT-PCR解析を行った。患者型fukutin由来の得られたcDNAの塩基配列を決定し、スプライシング異常由来であるか、またその部位の同定を行った、疾患モデルマウス各組織(脳、骨格筋、心筋)、またFCMD患者組織においても検討し、予想通りどの組織においてもスプライシング異常を検出した。そしてアンチセンス化合物(20Methyl RNA及び架橋型Morpholino)を用い、異常スプライシングのターゲットとなる配列を網羅的に探求した。また、in vitroでは患者型変異を有するES細胞及び患型初代線芽細胞及びリンパ芽球、そして初代筋芽細胞に対し、これらの化合物を投与し、スプライシングの是正をRTPCRにおいて検討した。また同様に患者型変異を導入したノックインマウスに対し、これらの化合物を投与し、mRNAの回復、また糖鎖修飾の回復、蛋白の回復を検討した。
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Research Products
(1 results)