2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790731
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
岡田 賢 Hiroshima University, 病院, 医科診療医 (80457241)
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Keywords | 重症先天性好中球減少症 / 疾患モデルマウス / ELA2 |
Research Abstract |
申請者は当該期間中に, 重症先天性好中球減少症(SCN)の責任遺伝子の一つであるELA2のcDNAを, レトロウイルスtet-on遺伝子発現系ベクターに組み込み, 正常のELA2, 既存の患者で認める変異ELA2(P110L, R101Q, C194X)を発現するコンストラクトを作成した。次に, 作成したコンストラクトを骨髄球系の細胞株HL-60に遺伝子導入した。しかしながら導入したELA2遺伝子のドキシサイクリン投与による誘導の効率が悪いためか, 当初予想していたような解析状況になっていない。現在, 遺伝子導入を行う細胞株をHEK293細胞に変更して, 問題点の解明を行っている。本研究の最終目標は, 造血幹細胞を用いて検討することであるため, ドキシサイクリン投与でELA2発現を安定してコントロールすることができる実験系をHL-60ないしは臍帯血CD34陽性細胞を用いて確立した後に, NOD/SCID/γc nullマウスに対する再構築実験を開始する予定である。 申請者は同時に, ELA2発現が適切にコントロールできる系が完成した後の次のステップの準備として, ヒト臍帯血由来CD34陽性細胞を用いて, マウスで骨髄再構築する検討を行っている。現在, マグネットビーズを用いて純化した1×10 5程度のCD34陽性細胞を用いてNOD/SCID/B2m nullマウスで骨髄再構築を行うための検討を行っており, 安定して骨髄再構築ができる手技の確立に努めている。
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Research Products
(9 results)