2008 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病と軽度認知障害のアミロイドイメージング
Project/Area Number |
20790836
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
徳永 博正 Osaka University, 医学系研究科, 助教 (70397719)
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Keywords | アルツハイマー病 / 軽度認知障害 / アミロイド・イメージング |
Research Abstract |
今年度は被験者の確保と認知機能などの評価による各群への割付を中心に行った。健常高齢者はポスター広告により参加希望者を募った。記憶障害のみを有する軽度認知障害患者とアルツハイマー病患者は、大阪大学附属病院精神科を受診した患者(もの忘れを主訴として受診した者)を候補者として下記の検査や評価尺度により基準を満たすかどうかを評価した。今年度に参加候補として登録された人数は3群あわせて37人であった。 対象者全員に対し、認知機能スクリーニングとしてのMini-mental state examination(MMSE)と、認知機能を詳細にみるAlzheimer's disease assessment scale(ADAS J-cog)、記銘力検査であるWechsler Memory Scale-Revised(WMS-R)、前頭葉機能を評価するtrail making testや言語流暢性課題を施行した。さらに、家族からの情報を基に家庭での日常生活能力や精神症状、行動異常などを評価し、これらのデータを包括的に評価し、最終的にClinical Dementia Rating(CDR)を求め、いずれの群に入るかを判定した。その結果、健常高齢者10人(CDR 0)、軽度認知障害12人(CDR 0.5)、アルツハイマー病15人(CDR 1-2)となった。来年度は、各群のマッチングを考慮して候補を登録していく予定である。 PETによるアミロイド・イメージングの撮像については、現在準備中であるが、大阪大学医学部附属病院放射線部(核医学教室)によって確立された手順に準拠する。また全ての候補者に対して、PET検査に先立ち、PET画像を重ね合わせるための頭部MRI画像を、3D-SPGRの形式で撮像した。この際、通常のT2強調画像やFLAIR画像も撮像し、これらにより血管病変などの合併がないことを確認した。
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Research Products
(2 results)