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2009 Fiscal Year Annual Research Report

Efhc1遺伝子改変マウスを用いた若年性ミオクロニーてんかん発症機序の解明

Research Project

Project/Area Number 20790866
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

鈴木 俊光  The Institute of Physical and Chemical Research, 神経遺伝研究チーム, 研究員 (20373318)

Keywords若年性ミオクロニーてんかん / 特発性てんかん / EFHC1 / JME / ミオクロニー発作
Research Abstract

若年性ミオクロニーてんかん(JME)は、思春期(8~20歳)に発症し、ミオクロニー発作、強直間代発作などを特徴とする最も頻度の高い特発性てんかんの一つである。原因となる遺伝子は、複数あることが予想されている。我々は、候補領域の一つである第6番染色体短腕領域6p12から新規の原因遺伝子EGHC1の同定に成功した。メキシコのJME 6家系から、それぞれの家系内で連鎖を示す5種類のミスセンス変異を発見している(Suzuki et al. Nat. Genet.36,842-849)。EFHC1の疾患変異は、複数のグループより報告が続いており、それらの変異は、JME、若年性欠神てんかん、潜因性の側頭葉てんかん、さらに非分類型の特発性全般てんかんから見いだされた。このことより、EFHC1はJME発症に関与しているだけでなく、特発性全般てんかんの痙攣誘発に広く関与している可能性もでてきている。有効な治療法の開発のためには、疾患成立機序を解明する事が必要であることから、本研究では、遺伝子改変マウスを用いて検証し、脳の内部でどのような細胞機能の異常、神経回路形成の異常、脳の構造異常が起っているのか、また動物の行動異常に結びつくのかを明らかにし、疾患成立機序を解明することを目的としている。昨年度までにホモ変異マウスの脳室が野生型、ヘテロ変異マウスの脳室と比べ拡大している事、その原因が脳室内の繊毛の運動性の低下による脳脊髄液の灌流不全によるものであるという結果を得た。本年度は、胎生期から出生後までの幾つかのステージで、マウスの脳切片を作成し、複数のマーカーとなるタンパ質の抗体を用いて免疫染色を行う事により、神経細胞の誕生、移動、配置、種類および数等に、野生型、ヘテロ、ホモ変異マウスで差が見られないか検討した。

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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