2009 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドロームの包括的心臓CT診断評価法の確立
Project/Area Number |
20790873
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大山 徳子 Hokkaido University, 大学病院, 助教 (70463742)
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Keywords | 心臓CT / 心臓周囲脂肪 / メタボリックシンドローム / 内臓脂肪 / CT定量評価 |
Research Abstract |
2009年3月末までに、約100例の心臓CTを撮像・冠動脈狭窄度評価及び心臓周囲脂肪体積測定済みである。うち約90例では、同時に採血を行い、耐糖能、アディポネクチン、血中脂質解析結果との比較検討を行っている。 初期60例の結果を、2008年度中に日本医学放射線学会・心臓放射線研究会の二つの国内学会で発表したのち、Radiology Society of North Americaという放射線科で最高峰の国際学会で口演発表を行った。通常診療で広く行われるようになってきている心臓CTで、注目されていなかった心臓周囲脂肪に注目した新しい着眼点が大きく評価された。また、腹部内臓脂肪との関係も解析中であり、メタボリックシンドロームの一指標として広く使用されている臍レベルでの内臓脂肪と心臓周囲脂肪量がよい相関を示すことが判明し、今後1回の心臓検査で同時に内臓肥満の度合いも評価できる可能性を示唆した。定量方法も、従来エコー検査など2次元のデータで測定されていたものを、体積測定することでより正確に評価できるようになり、測定者によらない再現性の高い簡便な方法を開発提示することができた。2009年度には計測者間での再現性に関する発表を日本医学放射線学会で行った。 2010年4月現在、その内容を現在International journal of cardiovascular imagingという国際雑誌へ投稿中である。
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Research Products
(2 results)