2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790881
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
風間 俊基 Chiba University, 大学院・医学研究院, 助教 (70375781)
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Keywords | 乳癌 / 診断 / MRI / 拡散強調像 |
Research Abstract |
MRI拡散強調像による乳癌検診の可能性が示唆されているが、乳房は脂肪と乳腺組織が混在して磁場が不均一であり、画像のゆがみ、T2効果、あるいは小病巣の不描出などの問題点が存在し、実用化にはまだ遠い状況である。今回の研究の目的はソフトウェアにより画像のゆがみなどを改善することにより、乳癌検診への応用できるようにすることである。 今年度は、まず昨年度開発した拡散強調像とADCカラー表示同時表示(重ね合わせ)のソフトウェアを北米放射線学会で発表した。また、昨年度行った乳癌検診可能性についての研究を日本放射線学会総会で発表した。 昨年にひきつづき今年度も300症例以上にて乳房拡散強調像撮影を行い、画像ゆがみ補正ソフトのためのデータを収集した。このデータの分析で乳腺が密な部分はゆがみが生じにくく、乳腺が少ない部分はゆがみが大きいことがわかった。現在乳癌検診に使われるマンモグラフィは乳腺が密だと診断能が低下するので、拡散強調像はマンモグラフィと組み合わせて用いると良いことがわかった。これについてヨーロッパ放射線学会で発表した。また、まだ解析は十分にしていないが、ゆがみ補正には撮影時の傾斜磁場を小さくし、我々が開発した重ね合わせソフトウェアを用いることが良いことも示唆された。 さらに、拡散強調画像の撮影方法や、拡散強調像も利用した乳腺MRIの研究、で下記のとおり3個の査読ある英字紙にて学術論文発表を行うことができた。
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