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2009 Fiscal Year Annual Research Report

放射線による臓口障害・繊維化のメカニズムの解析-HGF投与による放射線障害抑制-

Research Project

Project/Area Number 20790907
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

上竹 亜記子  Keio University, 医学部, 助教 (30383706)

Keywords放射線照射 / 放射線肺臓炎 / 肝細胞増殖因子(HGF)
Research Abstract

昨年度に引き続き、急性の合併症の実験として,Wistar rat 6匹に、生理食塩水、及び、HGFを1μg、2μg、4μg、8μgを溶解した生理食塩水を尾静脈より投与し、1時間後に各ラットの両肺に放射線を15Gy照射し、24時間後にネンブタール麻酔下に各ラットを開胸し、肺を摘出した。TUNEL法により、アポーシスを解析し、EIA法により、.その投与量における臓器中のHGF量を測定した.TUNEL法により、アポーシスを解析では、昨年と同様、HGF2μg、4μg投与群でアポーシス誘導の低減が認められ、HGF量の定量では8μg投与群で上昇を認めたが、結果に多少の変動があり、条件をを統一してさらに実験を重ねる必要があると思われた。
慢性の合併症の実験として、Wistar rat 9匹を治療群と非治療群および対照群の3群に分け、治療群3匹には、HGFを生理食塩水に溶解して尾静脈より投与し、その1時間後に、右肺にのみ放射線を3Gyを照射した。非治療群3匹には、生理食塩水のみを投与し、同様に右肺に照射を行った。対照群3匹には生理食塩水の投与のみを行い、照射はしない。週に5日間連続して行い、3週間、合計45Gyの照射を行っだ。照射終了後10週後に肝臓を摘出後に開胸し、左右の肺を摘出し固定した。計3回の実験を行った。治療群と非治療群で右肺に病理学的に炎症性細胞の増多と炎症性変化(一部繊維化)を認めた。しかしながらHGF投与群と非投与群で明らかな差異は認めなかった。肝臓では照射されだ部位に炎症性細胞の増多が認められたが、とれもHGF投与の有無で変化が認められなかった。照射線量を1回4Gyに増量して、計60Gyとして同様の実験を行ったが、HGF投与群で非投与群に比較して、肺の繊維化が目立たない傾向にあり、.さらに追加実験を行いたい。
ホルマリン固定した左右肺、肝臓組織よりプレパラートを作成し、HE染色・MT染色のほか、ピアルロン酸、フィブロネクチン、HGF、HGF受容体、TGF-β、TGF-β受容体の免疫染色を行った。また、TUNEL法による、アポトーシスの解析を行った。凍結切片より、フィブロネクチン、HGF、TGF-βの発現についての解析が現在進行中である。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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