• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2008 Fiscal Year Annual Research Report

接着分子インテグリン伝達経路を標的とした放射線治療効果増強のための基礎的検討

Research Project

Project/Area Number 20790910
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

尾方 俊至  Osaka University, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (90460576)

Keywordsインテグリン / 放射線 / integrin linked kinase
Research Abstract

接着分子インテグリンに着目し、そのシグナル伝達経路を標的とした放射線治療効果増強のための基礎的検討を行っている。インテグリンからのシグナル伝達により、その下流にあるintegin linked kinase(ILK)やfocal adhesion kinase(FAK)などが活性化される。がん細胞ではこれらのタンパクの発現量は高く、がん細胞の増殖能や浸潤・転移能か大きく関与するとされており、これらの分子を標的としたがん治療の有用性が期待される。また、亜致死線量の照射により浸潤・転移能を亢進させる可能性が報告されている。本年度は、放射線照射によるILKを中心としたシグナル伝達機構への影響の解明を行った。ILKの発現の高さが予後に影響すると報告のある乳癌細胞と脳腫瘍細胞を用いて、放射線照射によるタンパク発現量とそのリン酸化量の変化について着目した。亜致死線量の照射により、がん細胞の浸潤・転移能が亢進することを確認した。ILKのタンパク発現量が亢進し、その下流にあり生存シグナルに重要な役割を果たすAktのタンパク発現量に変化は認めなかったもののそのリン酸化量の発現の亢進を確認した。本年度は、動物実験における放射線感受性の検討も行う予定であったが、本学異動1年目であり業務に不慣れであったため研究実施計画を予定通り完遂できなかった。以上より、本年度は今後シグナル伝達を阻害することで放射線感受性ならびにがんの浸潤・転移能の抑制を図り、放射線治療効果の増強に寄与する基礎的データを取得した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 光子線と重粒子線によるがんの転移過程と血管新生に及ぼす影響2008

    • Author(s)
      尾方俊至
    • Organizer
      日本放射線影響学会第51回大会
    • Place of Presentation
      北九州国際会議場
    • Year and Date
      2008-11-19

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi