2009 Fiscal Year Annual Research Report
萎縮に対応した部分容積効果補正を伴うPET分子イメージングの定量性向上
Project/Area Number |
20790925
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
坂田 宗之 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00403329)
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Keywords | 分子イメージング / PET / 部分容積効果 |
Research Abstract |
本研究は、PET分子イメージングの定量性の向上のために、部分容積効果および萎縮の影響を形態画像であるMRIの情報を用いて適切に補正し、最終的にPET画像の関心領域自動設定へと応用することを目的としている。今年度は、昨年度までの研究に引き続き、MRI画像を利用してPET画像の関心領域を自動的に設定する手法について検討した。昨年度までの研究で得た知見を元に、解剖学的に標準化されたMRI上に設定した関心領域を、解剖学的標準化の逆変換を利用することで各被験者の脳の形状に合わせた形に変形し、PETデータの関心領域設定に利用するシステムを構築した。このシステムには、脳の表面近くに設定する関心領域において脳外の放射能集積の低い部分の影響を低減する為の関心領域の補正も組み込まれている。 続いて、[^<11>C]PiB(アルツハイマー病の原因物質とされるβアミロイドを描出するPET薬剤)、[^<11>C]CHIBA-1001(α7ニコチン受容体の計測を目的とした新規PET薬剤)、[^<11>C]TMSX(アデノシンA_<2A>受容体を描出するPET薬剤)、[^<11>C]SA4503(シグマ1受容体を描出するPET薬剤)の臨床PET画像を用いたシステムの評価を開始した。同一被験者の複数のPETデータに適用した結果として、関心領域の空間的位置の再現性が手作業で設定した関心領域に比べて高いこと、PETデータの体軸方向の解像度が得られるデータに影響することが示唆された。
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