2008 Fiscal Year Annual Research Report
癌組織中の2つの間質細胞の機能解析と新規治療法開発
Project/Area Number |
20790928
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小濱 和貴 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (50322649)
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Keywords | 間質細胞 / 大腸癌 |
Research Abstract |
I. 臨床サンプルにおける間質細胞の検討 1)胃癌、大腸癌、食道癌患者サンプルからの間質細胞の分離・培養 (1)サンプルをHomogenizeした後、Collagenase処理によって、細胞を分離し培養した。この培養には、癌細胞と間質細胞が混在する。間質細胞がトリプシンによってdishから容易に剥離できることを利用して、癌細胞と間質細胞を個々に培養した。それぞれ、Numberingして患者を代表するサンプルとして保存している。 (2)間質細胞の形態を観察し、podoplaninによる免疫染色を施行し、陽性率を算出した。 (3)Flowcytometryを用いて、podoplanin+細胞とpodoplanin-細胞に分離・培養している。今後、その相違を検討する。 2)臨床データとの相関を評価 (1)podoplanin+細胞とpodoplanin-細胞の比率と患者の臨床データを比較検討中。 II. 間質細胞の基礎実験 1)podoplanin+細胞とpodoplanin-細胞の癌細胞株に対する効果 (1)podoplanin+細胞とpodoplanir細胞それぞれと癌細胞株(HCT116大腸癌株、KYSE食道癌株など)を共培養し、癌細胞株の変化を評価するために、上記のように、分離培養中。 III. マウスを用いた検討 1)podoplanin+間質細胞とpodoplanin-間質細胞の癌マウスモデルでの効果 (1)癌細胞株(HCT116)をヌードマウス皮下に移植した。その際に、podoplanin+OP9細胞あるいはpodoplanin-OP9細胞を同時に局所移植し、Podoplanin-OP9細胞は、in vivoでHCT116の腫瘍の増殖を有意に促進した。 (4)以上の実験をヒト由来podoplanin+間質細胞とpodoplanin-間質細胞で検討するために、現在セルライン化を試行中。
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Research Products
(2 results)