2009 Fiscal Year Annual Research Report
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20790935
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
昇 修治 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 助教 (30433288)
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Keywords | 移植外科学 |
Research Abstract |
臓器移植における一つの理想は、レシピエントがドナー抗原のみに免疫寛容を獲得し、他の抗原には正常に反応するドナー特異的免疫寛容状態を誘導することである。これまで様々なモデルで胸腺移植により免疫寛容が誘導され、胸腺が重要な役割を果たしていることが報告されている。大動物ではブタ胸腺を血管付きグラフト(Vascularized Thymic Lobeグラフト)として移植することで胸腺を血流再開からすぐに機能させることができ、同一ドナーの他の臓器や組織とも移植が可能である。腎移植モデルで移植免疫寛容が誘導可能であることが報告されている(Kamano et al. Proc Natl Acad Sci. 101(11)2004)。また我々は免疫寛容をなりにくい心臓でも同手法で免疫寛容が誘導可能であることを報告し(Transplantation vol.80(1)2006)、また、加齢により萎縮した胸腺を若返らせ且つ免疫寛容を誘導することを報告した(Proc Natl Acad Sci.103(50)2006)。 小動物の実験系でも胸腺を血管移植する技術が報告されているが、ラットでの報告の多くは胸腺-心en bloc移植であり、胸腺を単独臓器として血管移植する報告は少ない。ラットの胸腺を血管移植で様々な組み合わせの移植実験を行い、免疫寛容における胸腺の役割・臓器特異性について研究する。前年の胸腺+心移植、腎移植と同様に、平成21年度の研究実施計画に沿って、胸腺+肝移植(同所性)を行って移植免疫寛容における胸腺の役割、あるいは拒絶反応の臓器特異性を検討しましたが、発表に値する成果は得られませんでした。
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