2009 Fiscal Year Annual Research Report
手術支援ロボットを使用した手術創のない内視鏡下手術に関する基礎的研究
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20790946
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
平能 康充 Kanazawa University, 医学系, 協力研究員 (50422647)
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Keywords | 外科 / 手術用ロボット / ロボット手術 |
Research Abstract |
体表面に切開層を置くことなく、口腔、肛門、膣、尿道より内視鏡等を挿入して腹腔鏡下に行う手術(Natural orifice transluminal endoscopic surgery (NOTES))において施行困難であった腸管の吻合等の手技が、手術支援ロボット(da Vinci surgical system)の使用により、簡便かつ安全に施行可能でることを証明すべく独自のモデルを作成し手術支援ロボットにてNOTES小腸吻合を試みた。具体的には下記を実施した。 (1)NOTES小腸吻合の施行 前年度に作成したNOTESモデルを使用し、Tuebingen MIC-Trainerに固定したTEMチューブより、手術支援ロボットのカメラ、手術用鉗子を挿入し直腸の壁を切開して、TEMチューブ自体を切開した直腸壁に挿入。手術支援ロボットを使用してTuebingen MIC-Trainerに留置してある小腸の吻合を施行した。吻合後、切開した直腸壁を手術支援ロボットを使用して縫合閉鎖した。 (2)TEM小腸吻合の施行 同術式を通常の内視鏡手術鉗子使用して施行した。 手術支援ロボットを使用により本術式の施行が可能となった。手術支援ロボットの使用により、重来の内視鏡手術では施行困難であった腸管の吻合等の手技が簡便に施行可能でとなることが検証された。
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