2009 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキチンプロテアソーム経路を応用した膵癌特異的新規樹状細胞癌ワクチン療法の開発
Project/Area Number |
20790964
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
尾島 敏康 Wakayama Medical University, 医学部, 学内助教 (60448785)
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Keywords | ユビキチン / 樹状細胞 / アデノウイルスベクター |
Research Abstract |
本年度(~平成22年3月31日)の研究実施計画 健常人末梢血からMSLN特異的CTLの誘導 1) MSLN遺伝子導入DCを用いたCTLの誘導; 単球由来成熟DCを分化誘導し,世代型アデノウイルスベクターを用いてMSLN遺伝子をDCに導入した.このDCをstimulatorとし、自己PBMCをresponderとして週1回3回刺激し、Day21に膵癌細胞株をtargetとした^<51>Cr遊離試験で細胞傷害活性を測定したところ、MSLN特異的、HLA拘束性に細胞傷害活性を認めた. 2) Ub-MSLN遺伝子導入DCを用いたCTLの誘導;Ub-MSLN遺伝子導入DC 1) と同様にUb-MSLN融合遺伝子導入DCを用いて、MSLN特異的CTLを誘導できた。このCTLはMSLN単独の遺伝子導入DCで誘導したCTLと比較して、強い細胞傷害活性を認めた。 Ub-MSLN遺伝子導入DCにおけるプロテアソームを介した抗原提示能の強効果の検討 Ub融合遺伝子のCTL誘導増強効果がプロテアソームを介したDCの抗原提示能の増強によることを証明するため、プロテアソームインヒビターによるblocking assayを計画しているが、準備段階としてDCにアデノウイルスを感染させてからのblockingまでの至適時間の設定について現在検討中である。
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