2008 Fiscal Year Annual Research Report
不全心機能改善を目的としたAAV9-D1NLS/CDK4による心筋細胞増殖誘導
Project/Area Number |
20790981
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
宮城 直人 Tokyo Medical and Dental University, 医学部・附属病院, 助教 (40463913)
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Keywords | 遺伝子治療 / AAV9 / 心筋細胞分裂誘導 / CDK4 / DlNLS / 重症心不全 |
Research Abstract |
現在AAV9-DlNLSとAAV9-CDK4の両ウイルスを作成中である。DlNLSおよびCDK4のクローニングを行い、AAV plasmidに挿入した。AAV plasmidのdigestion siteに制限があるため、DlNLS及びCDK4それぞれを含んだ挿入部分にpromoterおよびsiteを付加することが必要であった。今後のマウス心筋梗塞モデルおよび拡張型心筋症ハムスターへのDlNLS/CDK4導入実験のために大量のAAV9-DlNLSとAAV9-CDK4が必要なため(各動物に2×10ellvg)、large scaleにてウイルス増幅中である。 今後の実験計画としては、ウイルス増幅が完了次第、随時正常マウス及びマウス心筋梗塞モデルにウイルスを注入する。正常ラット・ハムスターへ、10e12vgのAAV9-DlNLS/CDK4を静脈注射、10日後、1ヵ月後、3ヵ月後の心機能を評価する。3ヵ月後(n=6)に犠牲死せしめ、組織学的に心筋増殖の有無、壁肥厚の有無などを評価する。同様に、正常ラット・ハムスターを手術的に開胸、心筋へ直接2×10ellvgのAAV9-DlNLS/CDK4を5箇所注射し上記タイムスケジュールで評価する。 ハムスター拡張型心筋症モデルに、AAV9-DlNLS/CDK4を静脈注射、10日後、1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後の心機能を評価する。3ヵ月後(n=6)、6ヵ月後(n=6)に犠牲死せしめ、組織学的に心筋増殖の有無、壁肥厚の有無などを評価する。 手術的にラット心の左前下行枝を結紮、心筋梗塞領域を作成後、左前下行枝の灌流域へ2×10ellvgのAAV9-DlNLS/CDK4を5箇所注射し上記タイムスケジュールで評価する。
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