2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791008
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西村 真樹 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (60452348)
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Keywords | 脳・神経 / 循環器 / 肥満 / 脳卒中 |
Research Abstract |
1マウス脳虚血モデルの確立 中大脳動脈閉塞モデルは脳血流をレーザードップラーでリアルタイムにモニターした上で顕微鏡下に内頸動脈よりシリコンコーティングした8-0ナイロンを挿入し中大脳動脈の閉塞を行うもので、虚血時間のコントロールによりさまざまな大きさの梗塞を作ることが可能である。また血流モニター使用により出血例や再開通不良例を確認することができる。これらモデル々作成し、脳梗塞面積が安定して作成できるようになった また微小脳血流観察モデルについては、虚血後、全身麻酔・挿管人工呼吸管理下で、マウスをstereotactic frameに固定し、中大脳動脈閉塞を導入した同側の頭頂骨をドリルで除去して、cranial windowを作製した。そのうえで標識した白血球、血小板を使用して脳表の微小循環を生体顕微鏡で観察することに成功した。こんごはKOマウス等に使用予定である 2アディポネクチン蛋白の虚血後投与による保護作用についての解析 臨床応用への効果を調べるためマウス脳虚血再還流モデル、永久虚血モデルを使用し虚血後recombinantアディポネクチンを投与しその効果を判定した。投与群において脳梗塞領域が小さくなることを確認した。またアディポネクチン濃度が脳梗塞再灌流後に24時間において低下していることを確認した。このことはアディポネクチンが消費されているのかもしくは全身炎症性反応に伴って減少しているのかはいまだ明らかでなく精査予定であるが、減少を補充することにより、改善効果が期待されることが示唆された。 3レセプターの評価など レセプターについては細胞表面抗原であることと、内皮が損傷されていることにより評価困難であった。今後は条件の設定と、血管内皮細胞の培養系および脳内第血管を採取したウェスタンブロットにより確認予定である
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