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2008 Fiscal Year Annual Research Report

造血系幹細胞の骨分化能の検討と再生医療への応用

Research Project

Project/Area Number 20791034
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

玉井 宣行  Osaka University, 医学系研究科, 助教 (60464244)

Keywords造血幹細胞 / 骨芽細胞 / 骨形成因子 / 異所性骨化 / G-CSF / 骨再生
Research Abstract

骨髄に存在する造血幹細胞を磁気細胞分離システムを利用しsca-1陽性, c-kit陽性, lineage抗原陰性のいわゆるスタンダードな造血系幹細胞を純化したうえで、それらの細胞群のin vitroでの骨芽細胞への分化能を検証したところ、MC3T3やLM8などの骨芽細胞株の培養上清で培養を継続するとそれまで浮遊していた細胞が接着系の細胞に変化しアルカリフォスファターゼ陽性の性質を有することまで明らかとなった。しかしそれらの細胞は、増殖能に乏しいことから、長期間の培養が現時点では困難であるため適切な培養条件を模索中である。一方でin vivoではマウスを用いた異所性骨化モデル(rhBMP-2<recombinant human bone morphogenetic protein-2, 骨形成因子>を含浸させたコラーゲンペレットをマウス背部広背筋筋膜下に移植し異所性に骨形成を観察できるマウスモデル)に対して連日G-CSF投与したところ、異所性の骨形成の低下および大腿骨の骨密度の低下という仮説とは逆の現象が観察された。これらは、骨髄中の前駆細胞から好中球への分化・増殖を促進する生理活性物質であるG-CSFと骨形成の密接な結び付きを示唆する所見と考えられ、現在原因解明中である。さらにG-CSF同様、末梢血に造血幹細胞を放出する作用をもつコンパウンドであるAMD3100においても同様の現象が観察されることがわかり、それらについても作用機序を模索中である。近年AMD3100とVEGF(血管内皮増殖因子)を巧みに作用させることにより、末梢血中に効率よく造血幹細胞や間葉系幹細胞をリクルートできる事が報告されており、これらの現象を骨形成、骨再生に利用する実験系を確立中である。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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