2008 Fiscal Year Annual Research Report
膝関節靱帯損傷に対する遺伝子導入法を応用した靱帯組織再生
Project/Area Number |
20791040
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
古松 毅之 Okayama University, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20432651)
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Keywords | 靭帯組織再生 / Scleraxis / 遺伝子導入 / 膝関節靭帯損傷 / 前十字靭帯(ACL) / 内側側副靭帯(MCL) |
Research Abstract |
研究成果 : 成熟家兎内側側副靭帯(MCL)に対しin vivo electroporationを用いて、手術的にpEGFPを遺伝子導入した。1週間後にMCLを摘出し、GFPの発現効率を評価したところ、約5%の割合でGFP陽性細胞を認めた。 同様に、Scleraxisを遺伝子導入し、MCLにおける各種Collagen発現量の変化を検討した。Scleraxis導入し1週間後に、MCLからRNAを回収し、RT-PCRによりCollalの発現が増強されていることを確認した。 これらの結果から、in vivo electroporationによるScleraxis遺伝子導入は、I型collagenの発現を増強し、靭帯修復を促進する可能性が示唆された。 研究目標の達成度 : 本年度研究計画において、in vivo遺伝子導入の見通しが得られた。 一方、in vitroにおける遺伝子導入効率は、electroporation・sonoporationともに低く、改善の必要がある。 研究成果の学術的意義、発展性及び厚生行政に対する貢献度 : 靭帯組織への遺伝子導入による基礎的基盤を確立しつつある。 また、本研究により、靭帯損傷修復への新しい治療法が開発される可能性がある。 今後の研究計画 : Collal reporter geneを用いたluciferase assayにより、Scleraxisによる転写増強効果の詳細を検討する。
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Research Products
(5 results)