2009 Fiscal Year Annual Research Report
細胞接着因子の操作による慢性期脊髄損傷治療法の開発
Project/Area Number |
20791045
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
鈴木 秀典 Yamaguchi University, 医学部・附属病院, 医員 (30393432)
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Keywords | 脊髄損傷 / 再生医療 |
Research Abstract |
(1)脊髄損傷ラットにコラーゲンフィラメント移植を行い、組織学的再生過程が発生するか? 下位胸髄切離ラットにコラーゲンフィラメント(以下CF)移植を行った。移植後数日後には神経栄養因子の発現が確認されるとともに、アストロサイトなどの補助細胞のCF内への進入が確認される。これに後押しされるように軸索もCF内へと進入してくる。移植後8週程度にて再生軸索の髄鞘化と神経生理学的な機能回復が確認された。Long tractの再構築も一部確認される。 最終的には脊髄の局所再生が生じることが確認された。実際には再生効率は、若年ラットにおいてでも約10%未満と推測している。今後は、十分な機能回復のために、再生効率をさらに上昇させる必要性が問題点として残存した。CF内にて枯渇している神経栄養因子補充と併せて、薬剤投与を併用した集学的治療を開始した。 (2)組織培養におけるCompound Aの効果 In vitroにおいてニューロン、グリア系細胞、脊髄組織のスライス培養を行い、Compound Aの神経組織に対する効果を確認した。各種免疫染色(各神経系組織抗体を用いた免疫染色、細胞増殖マーカーを用いた組織評価)、RT-PCR等を用いた各種遺伝子発現の量的、時間的変化について解析した。In vitro下で神経突起伸長、細胞活性に最も適した,至適濃度を同定し、実際のIn vivo脊髄損傷モデルに使用するための、最適な投与時期や投与間隔についての理論的基盤を明らかにした。濃度依存性にニューロンにおいては細胞死の抑制と生存率がわずかに上昇した。またグリア系細胞の細胞活性と併せて、新生血管の増性を認めることが確認された。
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