2008 Fiscal Year Annual Research Report
3TMRIとMDCTによる変形性膝関節症の軟骨下骨梁解析
Project/Area Number |
20791046
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
千葉 恒 Nagasaki University, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (00457574)
|
Keywords | 変形性膝関節症 / 軟骨 / 軟骨下骨 / 骨梁構造 / MRI / SPGR / T2map / FIESTAc |
Research Abstract |
課題名 : 変形性膝関節症の軟骨・軟骨下骨の画像解析-横断調査- 目的 : 変形性膝関節症の軟骨と軟骨下骨を高磁場臨床用MRIで詳細な画像解析を行い、発症や進行における変化を観察すること。 対象 : 変形性膝関節症(OA)患者と健常人、現在計70名(全例女性) 方法 : 対象の膝X線とMRIを撮影。MRIの撮像法はSPGR・T2map-FIESTAcである。SPGRで軟骨形態を、T2mapで軟骨変性を、FIESTAcで骨梁構造を評価した。 結果 : SPGR(軟骨形態) : 健常人 : 軟骨の厚みは健常人でも部位により違いがあることがわかった。OA患者 : 現在解析中である。 T2map(軟骨変性) : 現在、健常人とOA患者のT2map解析を進行中である。 FIESTAc(軟骨下骨梁) : 健常人 : 部位や年齢により違いがあることがわかった。(外側関節でより骨密度が高い。加齢により骨密度は減少。)OA患者 : 病期の進行と共に、各部位に変化を生じることがわかった。(内側関節で骨密度や骨梁幅が増加し、外側関節で減少する。) (上記は簡潔に記述したものであり、詳細かつ複雑なデータを有している。) 意義 : MRIで捉えられたこれらの変化は、今後、(1) OAの病態解明、(2) OAの早期診断、(3) OA治療薬の評価判定、(4) 手術(骨切り術)の評価判定、などに有用と考えられる。
|