2008 Fiscal Year Annual Research Report
コリン作動性神経による後根神経節における侵害受容性刺激伝達の調節機能
Project/Area Number |
20791068
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
BELLIER J・P Shiga University of Medical Science, 分子神経科学研究センター, 助教 (80346022)
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Keywords | アセチルコリン / 後根神経節 / pChAT / 神経障害痛のラットモデル / acetylcholine / pain / neuropathic pain model / dorsal root ganglion |
Research Abstract |
従来、コリン作動性神経は哺乳類の後根神経節(Dorsal root ganglion ; DRG)には証明されていなかった。最近になって, アセチルコリン(acetylcholine ; Ach)の合成酵素(Choline acetyltransferase ; ChAT)に選択的スプライシングによるアイソフォームが存在することがDRGのニューロンに発見された。このアイソフォームはpChAT(末梢性ChAT ; peripheral type of ChAT)と言う。また、pChATは、DRGで、唯一Achを合成する. 本研究の目的であるDRGにおけるpChATの機能的役割を明らかにするために、傷害痛のラットモデルの痛覚に対するAchの影響を検討した。侵害受容感覚の分析とリアルタイムのRT-PCRを使用して、2種のモデル(坐骨神経結紮モデルと内臓痛モデル)でコリン作動薬の影響を分析した。傷害痛のラットモデルとコリン作動薬によってコリン作動性マーカーの発現が変化する。この結果、pChATは侵害受容の調節機能の役割をもつことが明らかとなった。pChATの役割をより詳細に調べるために、2つの方法で調べた。第一にはAch合成阻害pchAT低分子干渉RNA(siRNA)を生体内のDRGに注入する。第二には、Ach合成阻害pChATモノクローナル抗体を生体内のDRGに注入する。 興味深いことにこの新しいモノクロナール抗体はヒトのDRGに含有されるpChATを認識することが初めてわかった。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Axotomy alters alternative splicing of choline acetyltransferase in the rat dorsal motor nucleus of the vagus nerve2009
Author(s)
Saito A, Sato T, Okano H, Toyoda K, Bamba H, Kimura S, Bellier JP, Matsuo A, Kimura H, Hisa Y, Tooyama I
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Journal Title
Journal of Comparative Neurology 513(2)
Pages: 237-48
Peer Reviewed
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