2010 Fiscal Year Annual Research Report
ポリタングステン酸のLGIC受容体に対する相互作用
Project/Area Number |
20791071
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
植田 一吉 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90432533)
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Keywords | MRSA / NMDA受容体 / ポリタングステン酸 / GABA受容体 / プラバスタチン / アモキサピン / ヘルメット / NPPV |
Research Abstract |
Ligand-gated ion channel(LGIC)受容体の中でけいれんに大きく関与しているNMDA受容体のcDNAプラスミドをE Coli.に組み込みプラスミドcDNAを増殖後、制限酵素で切断しcDNAを作製した。cDNAからT3 RNA message machine kit(Ambion,Austin,USA)等を用いmRNAを作製した。作製したmRNAをアフリカツメガエル卵母細胞に打ち込み24-48時間後に卵細胞表面にrecombinant受容体を発現させた。2電極電位固定法を用いて、アゴニストによって受容体を流れるイオン電流を測定し、併用によって悪性症候群の発症が報告されているプラバスタチンとアモキサピンの作用を測定した。プラバスタチンはGABASmM(EC20)に対して濃度依存性に抑制しIC50は200mMであった。NMDA受容体に対しては効果がなかった。アモキサピンはGABA受容体に対して高濃度では20%の抑制となった。 非侵襲陽圧換気はフェースマスクで行われる事が多いが不快感や皮膚損傷等の原因となることがあり、これらを回避するためヘルメット型が導入された。ヘルメットを用いた持続的気道内陽圧換気(CPAP)中の加温必要性について検討した。健常成人(N=10)にBiPAP Vision[○!R]を用いてCPAP8cmH20としてヘルメット装着後、室温加湿器なしで20分間人工呼吸を続けた後、温度、相対湿度、絶対湿度、快適度(0:快適 10:非常に不快)をVisual Analog Scale(VAS)を用いて測定した。引き続き加湿器を用いて温度設定を室温、31度、34度、37度の順で同様に測定した。ヘルメット内の温度は加温するに従って上昇し、快適性は室温で加湿器を用いた場合がもっとも優れていた。
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