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2011 Fiscal Year Annual Research Report

スタチン急性投与における内皮機能改善効果に及ぼす麻酔薬の影響

Research Project

Project/Area Number 20791090
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

丹下 和晃  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70405471)

Keywordsスタチン / 一酸化窒素 / 吸入麻酔薬 / 一酸化窒素合成酵素 / Rho Kinase
Research Abstract

HMG-CoA還元酵素阻害薬であるスタチンは、血清コレステロールの低下作用のほか、内皮機能改善作用、抗炎症作用など多面的作用を合わせ持つ。内皮機能改善作用には一酸化窒素合成酵素eNOSの発現と活性上昇が関与していると考えられている。以前、我々は直接細胞内のNOを計測するために、NO測定用蛍光試薬であるDAF-FMDA(Diaminofluorescein-FM diacetyl)10μMで培養細胞を負荷し、スタチンの急性投与がNO産生量を増加させ、セボフルランはこの増加を抑制することを報告した。しかし、その機序は不明である。本研究は、このセボフルランの抑制作用の機序を、eNOS発現の面から解明することを目的とした。
5~6継代のウシ大動脈内皮細胞を用いた。培養細胞をコントロール群、シンバスタチン10-6Mを15分間適用した群、シンバスタチンの適用に加えセボフルラン3.4%を15分間負荷した群の3群に分け、それぞれについて(A)Western blottingによるeNOS発現レベル、(B)real time RT-PCRによるeNOSmRNAの定量を計測した。
今回の結果では、ウシ大動脈内皮細胞において、急性シンバスタチン適用はeNOS発現を促進したが、その効果はセボフルランにより抑制された。しかし、mRNA量では各群に有意差がなかった。スタチンのeNOS発現増加には転写後制御レベルでの効果が影響しており、セボフルランはこの過程を抑制している可能性が示唆された。

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Published: 2013-06-26  

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