2008 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌、腎癌におけるアポトーシス抑制因子サバイビンに関する分子標的治療の研究
Project/Area Number |
20791101
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小池 秀和 Gunma University, 医学部, 助教 (90420091)
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Keywords | 前立腺癌 / 腎癌 / サバイビン |
Research Abstract |
前立腺癌及び腎癌におけるSurvivinの発現を調べ、Survivinの抑制による抗腫瘍効果つき検討した。臨床前立腺組織におけるSurvivinのmRNA発現を定量し、前立腺肥大症に比し、前立腺癌で有意に過剰発現していた。前立腺癌細胞LNCaP, PC-3において、survivin遺伝子に対するsiRNA導入による細胞増殖への影響につき検討し、細胞増殖が有意に抑制された。(Gene Expression of Survivin and Its Spliced Isoforms Associated with Proliferation and Aggressive Phenotypes of Prostate Cancer. Urology. 2008) 一方、臨床腎組織におけるsurvivinとsplice variantsのmRNA発現を定量し、survivinの発現量はM1でMOと比し有意に過剰発現しており、survivin2BはT3がT1+T2に比し過剰発現していた。腎癌細胞cakilにおいて、survivin遺伝子に対するsiRNA導入による細胞増殖への影響につき検討し、細胞増殖が有意に抑制された。(この結果は2008.5月アメリカ泌尿器科学会にて報告し現在投稿中である) また、前立腺癌においては活性型ビタミンDである1α, 25(OH)2D3とsurvivin発現の関連につき検討した。LNCaPにおいて1α, 25(OH)2D3の濃度依存性に細胞増殖が抑制された。一方、PC3においてはluM以下の濃度では細胞増殖抑制をきたさなかった。1α, 25(OH)2D3によるsurvivin mRNAの発現への影響については、LNCaPにおいては濃度依存性にmRNAの発現抑制が認められたが、PC3においてはluM以上の濃度でないとmRNAの発現抑制は認めなかった。1α, 25(OH)2D3の前立腺癌細胞LNcaPの増殖抑制機序のひとつにsurvivinが関与している可能性が示唆された。(この結果は2009. 3月ヨーロッパ泌尿器科学会にて報告した)
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Research Products
(3 results)