2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791144
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
金崎 春彦 Shimane University, 医学部, 講師 (10325053)
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Keywords | GnRH / ゴナドトロピン / ERK / MKP1 |
Research Abstract |
ゴナドトロピンサブユニット発現にExtracellular signal-regulated kinase(ERK)の活性化が重要であることが知られている。今回我々はERK脱リン酸化酵素であるMAP kinase phosphatase 1(MKP1)発現について検討し、合わせてERK活性との関係、ゴナドトロピンLHb、FSHb発現に対する影響について検討した。【方法】ゴナドトロピン産生モデル細胞としてLbT2細胞を用いた。MKP1発現及びERK活性化は特異的抗体を用いたウェスタンブロッティング法にて検討した。ゴナドトロピンサブユニット発現はルシフェラーゼベクターを用いたプロモーターアッセイで評価した。【結果】LbT2細胞においてMKP1発現はGnRH刺激にて刺激60分後より著明に増加した。一方GnRHにるERK活性化は60分後より徐々に減少した。GnRHによるMKP1発現はMEK阻害剤U0126で濃度依存性に抑制された。またGnRHによるMKP1発現はMKP1阻害剤Triptolideで濃度依存的に抑制され、この時ERK活性はTriptolide濃度依存的に増加した。ゴナドトロピンLHb、FSHbプロモーター活性は'Triptohdeで濃度依存的に抑制された。【結論】ゴナドトロピン産生細胞においてMKP1はERK依存的に増加し、ERKを脱リン酸化するだけでなく、ゴナドトロピンサブユニット発現に直接関与していることが明らかとなった。これまで報告されてきたゴナドトロピン発現に対するERKの役割は、MKP1を介する可能性が示された。
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Research Products
(4 results)