2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791144
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
金崎 春彦 島根大学, 医学部, 講師 (10325053)
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Keywords | GnRH / ゴナドトロピン / PACAP / PAC1 |
Research Abstract |
〔目的〕卵胞期後期から排卵期にかけて生じる高頻度GnRH分泌下ではLHが優位に、卵胞期初期の低頻度GnRH分泌下ではFSHが優位に分泌されるというGnRHパルス頻度依存性LH、FSH発現・分泌機構が存在する。この機構に関し、ゴナドトロピン産生細胞局所におけるPituitary adenylate cyclase-activating polypeptide (PACAP)及びその受容体であるPAC1受容体の関与について検討した。 〔方法〕Perifusion systemを用いてGnRHをパルス状に投与し、高頻度刺激及び低頻度刺激間での単一ゴナドトロピン産生細胞におけるPACAP及びPAC1受容体発現をreal-time PCR及びWestern blotting法にて検討した。またPAC1受容体の強制発現によるゴナドトロピンプロモーター活性を測定した。 〔結果〕細胞にGnRHを直接添加するGnRH静止刺激において、GnRHは細胞内PACAP発現及びPAC1受容体発現を促進した。パルス状刺激では、高頻度GnRH刺激に比べ低頻度GnRH刺激においてPACAP及びPAC1受容体発現が増加した。PACAPは濃度依存的にLH及びFSHサブユニット発現を増加させ、PAC1受容体はその発現量に比例してゴナドトロピン発現を増加させた。 〔結語〕GnRHのパルス頻度依存性ゴナドトロピン発現機構にPACAP及びその受容体発現が関与する可能性が考えられた。
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Research Products
(4 results)