2008 Fiscal Year Annual Research Report
胎児心時相解析ならびに大動脈脈波波形解析を用いた新たな胎児心循環機能評価法の開発
Project/Area Number |
20791149
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤田 恭之 Kyushu University, 大学病院, 助教 (20398077)
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Keywords | 胎児医学 / 循環器 / 超音波医学 / 生理学 |
Research Abstract |
胎児水腫、IUGR胎児を代表とする胎児心・循環不全の病態形成過程をドプラ心弁信号・大動脈脈波解析によって心ポンプ機能低下と末梢循環不全の両面から個別に評価し、明らかにすることを本研究の目的とし、平成20年度は主に正常胎児における妊娠進行に伴う胎児心時相解析ならびに大動脈脈波の指標に関するノモグラムの作成にあたった。 1-1)胎児心時相解析 : 妊娠20週以降の正常胎児を対象として、超音波Bモード装置で胎児心臓の軸を確認した後に超音波送信波が僧帽弁、大動脈弁の動きによる反射波を受信できる角度でドプラ胎児心拍検出装置を用いて母体腹壁上から胎児ドプラ心弁信号を採取し等容性収縮期時間(ICT)、駆出時間(ET)に関するノモグラムを作成した。 1-2)胎児大動脈脈波解析 : 妊娠20週以降の正常胎児を対象とし、エコートラッキング法を用いて、胎児大動脈の経時的な血管壁変位を大動脈脈波波形として記録し、得られた大動脈脈波波形から心収縮早期における脈波のreflection pointを同定し、脈波の振幅と反射成分との比である胎児Alx値を算出しノモグラムを作成した。
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