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2008 Fiscal Year Annual Research Report

精子受精能獲得におけるリン酸化・脱リン酸化メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 20791159
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

鈴木 達也  Jichi Medical University, 医学部, 助教 (90348003)

Keywords精子 / 超活性化 / リン酸化 / プロテインフォスファターゼ
Research Abstract

男性不妊症に対する治療法を開発するためには、精子の運動性・受精能力を獲得するメカニズムを明らかにする必要がある。これまで、精子の運動性・受精能力の獲得はCa^<2+>やAMP、Aキナーゼによるタンパク質リン酸化によって調節されることが示されている。
おもにハムスターを用い精子の受精能獲得に関与するリン酸化タンパク質・それに関与するキナーゼ・フォスファターゼを検索することにより、精子の受精能獲得を調節するリン酸化経路を明らかにすることを目的とした。
プロテインフォスファターゼ(PP)阻害剤(オカダ酸およびカリキュリンA : PP1およびPP2Aに対する阻害剤)を添加することにより、ハムスター精子の超活性化が早まることが明らかとなった。さらにPP2AのIC50濃度でも超活性化が早まっており、精子超活性化にはPP2Aが関与していることが示唆された。また、PP阻害剤添加精子抽出タンパク質のチロシンリン酸化にはコントロール精子と差がなく、今まで報告されているリン酸化カスケードと異なる系に作用していることが示唆される(現在投稿中)。
現在進行中の研究においてはAキナーゼ阻害剤とプロテインフォスファターゼ阻害剤同時添加による精子受精能獲得における運動性変化のデータを集めている。さらに他のキナーゼに関しても順次確認する。動物実験と平行し、将来的なヒトでの臨床応用をめざし、動物実験で得られた成果をヒト精子においても再現可能であるかを確認する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] プロテインフォスファターゼ(PP)2Aは精子超活性化に関与する2008

    • Author(s)
      鈴木達也
    • Organizer
      第26回日本受精着床学会総会・学術講演会
    • Place of Presentation
      福岡国際会議場
    • Year and Date
      2008-08-28

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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