2010 Fiscal Year Annual Research Report
月経関連遺伝子産物の機能解析と子宮内膜症の発症・進展に果たす役割
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20791168
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
小田 英之 慶應義塾大学, 医学部, 研究員(非常勤) (50445235)
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Keywords | 子宮内膜症 / 応用動物 / 幹細胞 |
Research Abstract |
ヒト正常子宮内膜細胞は入手が困難であり、その希少性を考慮して、モデルマウス作成にあたり、初期の条件設定にはヒト子宮内膜細胞癌株であるIshikawa細胞を使用することとした。この細胞に、細胞内ドメインを欠失したCD271(ΔLNGFR)を組み込んだ、CBR luciferase-2A-ΔLNGFR lentivirusを感染させ、ΔLNGFRにて感染細胞をMACS^<[○!R]>システムにてソートできるようにした。MACSシステムは、磁性体付き抗体にて対象細胞をソートできるため、ソート後にそのまま本実験に使用できる。また、同ウィルスにEmGFP遺伝子を組み込み、EmGFPによって感染効率も調べられるようにした。 本年度は、これを用いて、Ishikawa細胞を感染後ソートし、NOD/shi-scid, IL-2RγKOマウス(NOGマウス[○!R])腹腔内に投与し、同部位に磁石を留置した。磁石に関しては、市販のネオジム磁石直径5mm×高さ1mm、約250mTの磁力を保持するものを使用した。結果は、磁石留置部位への細胞集積効果が不十分であったため、幅0.5mmのヨークを装着して磁力を増幅した。これにより、この磁石は約0.3T程の磁力を擁するようになった。 この磁石を使用して、細胞数1×10^5/μ1まで希釈して投与しても、細胞は生着するものの、他に子宮にも細胞が生着してしまい、単一病変とはならなかった。今後は、子宮からの未知の誘因物質より強力な磁性体および磁石を検討していく予定である。
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Research Products
(4 results)