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2009 Fiscal Year Annual Research Report

胎盤特異的転写因子GCMa/1の発現調節機構の解明

Research Project

Project/Area Number 20791172
Research InstitutionKinjo Gakuin University

Principal Investigator

安井 裕子  Kinjo Gakuin University, 薬学部, 助教 (80434554)

KeywordsGCMa / 1 / 胎盤 / 転写因子 / 発現制御
Research Abstract

Glial cells missing a/1(GCMa/1)は胎盤特異的に発現する転写因子で、正常な胎盤の発達や機能発現に重要な役割を果たしていることが示唆されている。そこで本研究では発現量の調節がどのようになされているか調べることを目的とした。
内在性GCMa/1を発現するヒト胎盤由来培養細胞株JEG-3細胞を用いて、これまでにForskolin(FSK)刺激によりGCMa/1の発現量が増加することを確認していた。そこで、proteinkinase A(PKA)阻害剤H-89で前処理したところ、FSKによるGCMa/1の発現増加が抑制された。また、PKAのエフェクターの一つであるcAMP response element binding proteinのリン酸化を調べたところ、FSKにより増加し、H89により増加が抑えられたことから、GCMa/1の発現はPKA-CREB経路の活性化により増加することが示唆された。
phorbol 12-myristate 13-acetate(PMA)のGCMa/1に対する影響について詳細な検討を試みたところ、JEG-3細胞をPMAで刺激すると、FSKと比較してわずかではあるがGCMa/1の発現が増加した。PKC阻害剤であるRo-31-8220で前処理したところ、PMAによるGCMa/1の発現増加を抑制した。またカルシウムイオノフォアやカルシウムキレート剤で刺激したところ、カルシウムイオンの増加によりGCMa/1の発現は増加した。これらのことから、PMAによりカルシウム依存的なPKCが活性化され、GCMa/1の発現を増加させていることが示唆された。
以上の結果から、GCMa/1の発現制御シグナルにはcAMP/PKA経路とカルシウム依存的PKC経路が関わっている可能性が明らかとなった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 胎盤特異的転写因子GCMa./1の発現制御機構の解析2009

    • Author(s)
      安井裕子、小川久光、宮澤大介, 他
    • Organizer
      第82回日本生化学会大会
    • Place of Presentation
      神戸ポートアイランド
    • Year and Date
      2009-10-23
  • [Presentation] 食餌脂肪酸のn-6/n-3比がマウス脳における神経栄養因子産生及びプロテインキナーゼ活性に及ぼす影響2009

    • Author(s)
      宮澤大介
    • Organizer
      第82回日本生化学会大会
    • Place of Presentation
      神戸ポートアイランド
    • Year and Date
      2009-10-22

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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