2008 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト羊膜中胚葉系細胞の心筋分化と免疫学的寛容機序の解明
Project/Area Number |
20791175
|
Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
辻 紘子 National Research Institute for Child Health and Development, 生殖・細胞医療研究部, 共同研究員 (70383891)
|
Keywords | 生殖医療 / 羊膜幹細胞 / バイオマテリアル |
Research Abstract |
本研究はバイオマテリアルとしての羊膜細胞の利用法、特に再生医療臨床応用へのストラテジーを確立するという全体構想の中で、羊膜間葉細胞の心臓領域での再生医療への応用の可能性、特にアログラフトによる利用の可能性と科学的根拠を示すための研究である。我々は、従来までに羊膜細胞から間葉系細胞(Amniotic Membrane-derived Mesenchymal Cells= AMC)の分離技術を確立した。この研究によって、羊膜の再生医療に置ける有効性および汎用性が確認でき再生医療に用いうる莫大な細胞リソースの確保が可能となる。心筋誘導効率の最も良い、AMC至適培養条生の模索・異種移植時のAMCの長期生着、心筋分化の科学的実証・AMCが免疫学的寛容を生じるメカニズムの検証を同時に進行するが、初年度内に心筋誘導効率の最も良い、AMC至適培養条件の確定を目指す。心筋誘導効率の最も良い、羊膜由来細胞(AMC)至適培養条件の模索・異種移植時のAMCの長期生着、心筋分化の科学的実証AMCが免疫学的寛容を生じるメカニズムの検証をおこなっていくが、本年度は特に心筋誘導効率の最も良い、AMC至適培養条件について検討した。本研究では各種条件での培養後に心筋誘導効率を比較する事によって、どのような培養条件で心筋への分化誘導能力が高くなるかを検討した。低酸素によって培養を行った細胞、また分裂回数毎にそれぞれどの細胞が心筋になりやすいかを検討した。
|