2010 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト羊膜中胚葉系細胞の心筋分化と免疫学的寛容機序の解明
Project/Area Number |
20791175
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
西山 紘子 独立行政法人国立成育医療研究センター, 生殖・細胞医療研究部, 共同研究員 (70383891)
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Keywords | 生殖医療 / 羊膜幹細胞 / バイオマテリアル |
Research Abstract |
本研究はバイオマテリアルとしての羊膜細胞の利用法、特に再生医療臨床応用へのストラテジーを確立するという全体構想の中で、羊膜間葉系細胞の心臓領域での再生医療への応用の可能性、特にアログラフトによる利用の可能性と科学的根拠を示すための研究である。我々は、従来までに羊膜細胞から間葉系細胞(Amniotic Membrane-derived Mesenchymal Cells=AMC)の分離技術を確立した。 この研究によって、羊膜の再生医療に置ける有効性および汎用性が確認でき再生医療に用いうる莫大な細胞リソースの確保が可能となる。心筋誘導効率の最も良い、AMC至適培養条件の模索・異種移植時のAMCの長期生着、心筋分化の科学的実証・AMCが免疫学的寛容を生じるメカニズムの検証を同時に進行するが、初年度内に心筋誘導効率の最も良い、AMC至適培養条件について検討した。具体的には各種条件での培養後に心筋誘導効率を比較する事により、初代培養条件で心筋への分化誘導能力が高くなることを明らかにした。次年度は心筋誘導率の高い培養条件下のAMCを心筋梗塞モデルラットへ移植することにより、心機能の評価、心筋梗塞領域の測定、心筋細胞への分化及び生着率についての検証を行い、AMCが心機能を改善させることを明らかにした。また他家移植にて生着、心筋分化、生存することから本年度はAMCの免疫寛容について、in vitroおよびin vivoにおいて検証した。具体的には免疫寛容に関連するサイトカイン等の添加により免疫寛容能及び心筋分化能への影響を検証した。これらの検証により、AMCの心筋再生医療における細胞源としての有用性により迫る研究となりうる。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Xenografted Human Amniotic Membrane-Derived Mesenchymal Stem Cells were Immunologically Tolerated and Transdifferentiated Into Cardiomyocytes2010
Author(s)
Hiroko Tsuji, Shunichiro Miyoshi, Yukinori Ikegami, Naoko Hida, Hironori Asada, Ikuko Togashi, Junshi Suzuki, Masaki Satake, Hikaru Nakamizo, Mamoru Tanaka, Taisuke Mori, Kaoru Segawa, Nobuhiro Nishiyama, Junko Inoue, Hatsune Makino, Kenji Miyado, Satoshi Ogawa, Yasunori Yoshimura, Akihiro Umezawa.
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Journal Title
Circulation Research
Volume: 106(10)
Pages: 1613-1623
Peer Reviewed
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