2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791188
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
福岡 久邦 Shinshu University, 医学部附属病院, 助教 (90419391)
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Keywords | 低音障害型感音難聴 / WFS1遺伝子 / 遺伝子発現パターン / レーザーマイクロダイセクション |
Research Abstract |
本研究は、WFS1の内耳における局在部位を確認するとともに、mRNAの発現量を検討することで、内耳におけるWFS1遺伝子の役割を明らかにするとともに、低音障害型感音難聴のメカニズムを明らかにすることを主たる目的としている。低音障害型感音難聴では、高音域~中音域の聴力は残存することより、蝸牛の回転ごとにタンパク質の発現量の差異などがあることが予測される。そこで、蝸牛を回転ごとに分けてmRNAの発現解析を行うとともに、タンパク質の遺伝子発現量の比が蝸牛の回転ごとに違いがあるか検討し、低音障害型感音難聴のメカニズムを解明したいと考えている。 本年度はWFS1の内耳における局在部位を確認し、mRNAの発現量を検討する。蝸牛の回転ごとに分けてmRNAの発現解析を継続して行っている。マウスを麻酔下におき、4%パラホルムアルデヒドによる経鼓膜及び経心灌流固定を行って側頭骨を固定した。マウスを断頭して内耳を摘出した後、OCTコンパウンドで包埋して凍結切片を作成した。ABC法に従ってそれぞれの遺伝子に対する特異抗体の蛍光染色を行い、共焦点レーザー顕微鏡によって局在の解析を行っている。また、レーザーマイクロダイセクションにより得られた微量の細胞よりmRNAを抽出した後、real-time PCRを用いて発現量解析・評価を行うために必要な微量検体からのcDNA合成をWhole transcriptome amplification kitを用いることで可能にし、実際に測定するための基盤技術を整えた。
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