2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791206
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
田中 紀充 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (90404483)
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Keywords | 鼻アレルギー / マウスモデル / 粘膜免疫 / 舌下免疫療法 / 分泌型IgA |
Research Abstract |
PC舌下投与による鼻粘膜へのPC特異的免疫応答の観察 PC-KLHのみ、PC-KLHと粘膜アジュバントとしてコレラトキシン(CT)を加えた群を準備して検討した。週1回3週にわたってケタミン麻酔下に舌下投与を行って、最後の免疫から1週間後に、血清、唾液、鼻腔洗浄液、膣洗浄液を採取して、PC特異的抗体価をELISA法にて測定し、脾臓、鼻粘膜のPC特異的抗体産生細胞数をELISPOT法にて測定した。PC舌下投与により、PC経鼻投与と同程度のPC特異的分泌型IgAが、唾液、鼻腔洗浄液中に誘導されたことが観察された。また、膣洗浄液に関しては、経鼻投与よりも有意に高く舌下投与により誘導された。中耳炎を含めた上気道感染予防粘膜ワクチンの開発へ向けて、抗原舌下投与は有効な抗原投与ルートであることが確認された。 感作前PC経鼻投与によるアレルギー発症への影響 PC-BSAを週1回3週にわたって経鼻投与した後に、週1回3週にわたり抗原(OVA)を腹腔投与し感作の後、7日間連日の抗原経鼻投与にて鼻アレルギーマウスを作成した。アレルギー症状、鼻粘膜への好酸球浸潤、血清totalIgE、抗原特異的IgEをELISA法にて測定した。脾臓のCD4陽性T細胞をMACS法にて分離採取して、抗原刺激によるサイトカイン(IFN-γ、IL-4)産生能をELISA法にて測定した。PC前投与によって、アレルギー症状の抑制が認められた。血清中totalIgEは、PC前投与によって上昇が抑制された。PC経鼻投与にて、アレルギー発症が抑制される可能性が示唆された。
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Research Products
(5 results)