2009 Fiscal Year Annual Research Report
小児アレルギー性鼻炎の発症および重症化の寄与因子の検討~早期介入への戦略
Project/Area Number |
20791209
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
金泉 悦子 Sapporo Medical University, 医学部, 助教 (60404688)
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Keywords | 鼻アレルギー / 小児 / 早期介入 |
Research Abstract |
本研究は乳幼児のアレルギー性鼻炎症に至るまでの遺伝的・環境的背景・局所組織所見等を検討することで、気管支喘息など他のアレルギー疾患の合併発症や鼻炎そのものの重症化の訴因の予測をすることが目的であり、それらの検討が乳幼児アレルキー性鼻炎におけるearly interventionをいつから・どのように行うかの指標となる。 現在、乳幼児を出生時・定期健診時を基準ポイントとした各期に分類し、その都度経時的に鼻汁を採取し、鼻汁中の好酸球・好中球の染色を行っている。鼻汁細胞診検査は対象児としても侵襲性が少なくかつ、鼻炎症状を的確に把握する非常によい指標となる。対象児においては保護者の同意のもと遺伝的・環境的背景、上気道炎など感染の既往や他のアレルギー疾患の発症など、それまでのエピソードの項目を調査・集計し、鼻汁染色結果との相関の検討をおこなっている。 また上記対象とは別に、様々な疾患にてアデノイド切除をおこなった手術検体(アデノイド組織)を用いてTh1、Th2にそれぞれ関与する浸潤細胞やサイトカインなどを遺伝子・蛋白レベルで解析しているところであり、検体提供例においては前述の背景調査も同時に行っている。その背景と組織解析結果との因果関係を考察予定である。 以上の研究は現在症例数を重ねている段階であり、より多くのパラメータとの相関を検討することにより、アレルギー性鼻炎の発症や重症化における新しい知見の発見の可能性や治療の早期介入への戦略につなかると期待している。
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Research Products
(6 results)