2008 Fiscal Year Annual Research Report
制御性樹状細胞を用いた新しいアレルギー性鼻炎治療の開発
Project/Area Number |
20791213
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
大野 伸晃 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 助教 (20381816)
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Keywords | アレルギー / 免疫 / 樹状細胞 |
Research Abstract |
研究目的 : 培養系での制御性樹状細胞の確立を試み、抗原特異的免疫応答での抗体産生やT細胞への影響を調べた。また自己細胞の培養系での免疫賦活化が実際に移植先の生体で機能するのかを調べた。 研究方法 : 制御性樹状細胞の樹立のためマウスの脾臓より細胞を回収し、未熟樹状細胞を抗原およびサイトカインとともに共培養した。これらの細胞は再度回収し、フローサイトメトリでの共刺激分子の発現パターンおよびサイトカイン産生量の確認を行った。 またアレルギー性鼻炎マウスモデルを新たに作製し、予備実験としてすでに確立されている通常の樹状細胞を培養した後、これを他のマウスの腹腔内に投与することでアレルギー炎症惹起に与える影響を調べた。 研究成果 : 培養系において脾臓より得た単核球から分化した制御性樹状細胞は一定の割合で確認することができた。しかしその占有率はまだ決して高いものではなく、今後の課題である。またアレルギー性鼻炎モデルについては、スギ花粉抗原によるアレルギー炎症の惹起および臨床症状を確認することができた。このマウスを用いて成熟樹状細胞の投与を試みており、まずは免疫応答への影響から確認している途中である。
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