2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791214
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
安田 誠 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 助教 (60433273)
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Keywords | イオン輸送 / 好酸球性炎症 / 培養上皮細胞 |
Research Abstract |
手術時に得られた鼻茸からプロテアーゼを用いて上皮のみを単離し培養細胞として発育させる。当初はdish cultureで培養を行いコンフルエントになった時点でculture insert内に継代しair liquid interface法(ALI culture)にて培養を続ける。ALI cultureにて培養した細胞は杯細胞、繊毛細胞などへの分化を示しin vivoに近い形態をとる。こうして培養細胞を2週間発育させ、その時点で実験に供した。昨年度はIL-4100ng/mlを用いて細胞刺激を行なった。まず実験の第1段階乏してIL-4の投与側について検討した。具体的にはapical side, basolateral side, both sideのいずれがより多くのケモカインを分泌するかを調べた。その結果からbasolateral side投与よりapical side投与の方が有意にケモカイン分泌量が多く、both side投与でもapical side投与のみとケモカイン分泌量は有意差がないことが分かった。培養上澄み液では細胞表面側の方が細胞膜側より有意に分泌量が多いことがわかった。よって以下の実験はapical sideのみにサイトカインを投与して実験を継続した。次に上皮培養細胞はどのケモカインを分泌するかについて検討した。現時点では分泌されるケモカインはRANTESが最多でありエオタキシン-1は測定感度以下であることがわかった。現在はRANTES分泌の濃度依存性、時間依存性について検討を行ない72時間刺激、100ng/mlで有意にRANTES分泌量が亢進することがわかった。
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