2010 Fiscal Year Annual Research Report
好酸球性副鼻腔炎の病態解明ー制御性T細胞とIL-17産生性T細胞の関与についてー
Project/Area Number |
20791230
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
浅香 大也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (20317928)
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Keywords | 免疫学 / 好酸球性副鼻腔炎 / Treg / Th17 |
Research Abstract |
当院で手術に至った好酸球性副鼻腔炎患者2例、非好酸球性副鼻腔炎2例を対象に、十分な説明を行い同意を得たあとに検討を行った。対象から鼻ポリープを採取しパラフィン包埋してスライド上に切片を作成した。作成した連続切片に対し、抗CD4抗体と抗GATA-3抗体、抗t-bet抗体、抗Foxp3抗体、抗RORγt抗体を反応させて、二重染色にてCD4陽性細胞中の各サブセットの発現細胞数を測定した。好酸球性副鼻腔炎患者は非好酸球性副鼻腔炎と比較してGATA-3陽性のCD4陽性細胞(Th2細胞)とt-bet陽1生のCD4陽性細胞(Th1細胞)を多く認めた。この結果は昨年と同様であった。また、Foxp3陽性CD4陽性細胞(Treg)と抗RORγt陽性T細胞(Th17)の発現は好酸球性副鼻腔炎群、非好酸球性副鼻腔炎群ともに同定することが出来なかった。今回対象とした鼻ポリープ組織中には単核球浸潤を多く認めるものがあまりなかったこと、また、抗体の反応時間を延長したが、Foxp3、RORγt陽性細胞を検出することができなかった。また、対象から血液20mlを採取して、比重遠心分離法にて末梢血単核球を分離してFlow cytometoryにてTh1、Th2、Treg、Th17陽性T細胞の割合を測定した。好酸球性副鼻腔炎患者は非好酸球性副鼻腔炎と比較してIL-4陽性T細胞(Th2)の発現が増強している傾向があった。IFN-γ陽性T細胞(Th1)は非好酸球性副鼻腔炎患者において発現が増強している傾向があった。Fox p3陽性T細胞(Treg)の発現は検出することが出来なかった。
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