2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791239
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Research Institution | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
Principal Investigator |
藤巻 葉子 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 人工臓器・機器開発研究部, 研究員 (80462894)
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Keywords | 頭頸部腫瘍 / 放射線治療 / 口腔乾燥症 / 口腔水分計 |
Research Abstract |
頭頸部腫瘍に対する放射線治療後には、唾液腺の炎症、委縮により、口腔乾燥症が起こり患者QOLを著しく低下させる。しかしこれを他覚的に評価する研究は今迄の乏しかった。そこで以下のような臨床研究を行っている。 【研究目的】放射線治療後の口腔乾燥に対する他覚的に評価。 【対象】東京大医学部付属病院耳鼻咽喉科・放射線科通院中及び入院の頭頸部腫瘍と診断された患者で放射線治療を施行予定及び施行後の20歳以上の患者である。対象患者には研究参加への説明を十分に行い、同意を得られた患者を対象とする。頭頸部腫瘍の中でも特に唾液腺(耳下腺、顎下線)が照射部位に含まれる口腔癌、咽喉頭癌患者を対象とする。 【方法】以下の検査項目を放射線治療前16例に対し施行した。 (1)アンケート 口腔の乾燥感や嚥下・会話への影響及び既往歴や嗜好に関する質問を行う。 (2)ガムテスト 刺激時の唾液分泌能を測定する。 (3)口腔水分計による測定 安静時の唾液分泌能を測定する。 口腔粘膜の乾燥度の測定には(株)ライフの口腔水分計(MucusIII)を用いる。 これはコンデンサーの原理を応用したもので口腔や舌粘膜に含まれる水分量に依存する静電容量を計測するものである。そして、測定した静電容量を数値化して表示する機器で、客観的に水分量を測定する機器である。実際には、口腔粘膜、舌粘膜にプローベを約5〜10秒間接触させて、27mA(80mW)の微小電気をプローベに流して【口腔粘膜下約50Um】の静電容量を測定すること。
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