2009 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠時無呼吸症候群と緑内障およびドライアイに関する研究
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20791244
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| Research Institution | University of Tsukuba |
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Principal Investigator |
佐藤 正樹 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (30375498)
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| Keywords | 睡眠時無呼吸症候群 / 緑内障 / ドライアイ / 網膜神経線維層 |
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| Research Abstract |
1)臨床研究
日本人睡眠時無呼吸(SAS)症例におけるSAS重症度と緑内障・ドライアイの重症度との相関につき検討した。SAS症例110例110眼に対し、Optical Coherence Tomographyを用いて網膜神経線維層厚を測定し、またTear Stability Analysis Syatemを用いて涙液安定性を評価した。結果として、緑内障・ドライアイの重症度は、SAS重症度と有意に相関し、また緑内障有病率は10.9%と非常に高いことが判明した。
2)nCPAP(nasal Continuous Positive Airway Pressure)の影響
nCPAP導入中の緑内障・ドライアイの重症度は、SAS診断時のSAS重症度と有意に相関し、現時点での無呼吸指数とは相関せず、またnCPAP導入期間とも相関がなかった。
3)結論
SASモデルマウスは正常マウスと比較し、(1)角結膜の炎症を有意に合併している、(2)網膜神経線維層が有意に薄い、と推察される。この結果は臨床研究の結果を裏付けるものと考えられる。
(1)は可逆性であるが,(2)は不可逆性である。2)の結果から、nCPAPそのものの眼への悪影響はないものと考えられ、SASの早期診断・早期加療開始の重要性が再認識された。
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