2009 Fiscal Year Annual Research Report
マウス無色素上皮の培養系ならびにそれを用いた抗緑内障薬のスクリーニング系の確立
Project/Area Number |
20791273
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
結城 賢弥 Keio University, 医学部, 研究員(非常勤) (00365347)
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Keywords | 眼 / 毛様体無色素上皮 / アクアポーリン |
Research Abstract |
我々はマウス毛様体のexplant cultureを行い、少なくとも色素上皮細胞の培養を行うことが可能であった。またCOPsのconditioned mediumを用いても同様の結果が得られた。続いて毛様体からの上皮細胞の培養系を確立した時点で、無色素上皮細胞と、色素上皮細胞との選別を試みた。具体的には、アクアポリン4が無色素上皮特異的に発現しているとの既報をもとにアクアポリン4を無色素上皮細胞のマーカーとして用いた。まずマウスの眼球の切片を作成し、アクアポリン4が無色素上皮に特異的に発現しているかの確認を行ったが、免疫染色が困難であった。しかし、偶然にもマウス毛様体の初代培養からスフェア形成能を有する細胞があった。我々は神経提細胞由来細胞にGFPを発現するPOcre-EGFPマウスの毛様体を用いて同様の初代培養を行った。その結果、GFPを発現するスフェア形成能のある細胞が毛様体に存在することが明らかになった。本細胞は神経提由来の神経前駆細胞群と考えられた。我々は今後、本スフェアを用いて神経系細胞への分化誘導を試みる予定である。
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