2008 Fiscal Year Annual Research Report
口腔扁平上皮癌における染色体1p36領域の新規癌抑制遺伝子の同定
Project/Area Number |
20791337
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
玉村 亮 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (00403494)
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Keywords | 口腔癌 / 癌抑制遺伝子 / LOH解析 / 扁平上皮癌 / 発癌 |
Research Abstract |
重要な癌抑制遺伝子の存在が考えられる染色体1p36領域においてgenome wideなヘテロ接合性消失(LOH)解析を行う。この解析により新規口腔癌癌抑制遺伝子の同定と機能解析を行うことを目的とする。本研究から得られる口腔癌における新規癌抑制遺伝子の同定と機能解析は癌発生メカニズムの解明の一助となり、また新たな分子標的医療に応用することが可能なものとなり得る。 平成20年度は本研究テーマの1年目であり, 症例の選択とLOH解析を行った。口腔扁平上皮癌27症例についてパラフィンブロックからのDNA抽出を行いヘテロ接合性の消失解析(LOH解析)を行った。 PCR反応後、生成液2μlに、loading dyeを加え、95℃4分ヒートブロック後、氷上にて急冷する。8%Poly acrylamide gel電気泳動を行い、銀染色にてDNAを検出した。 腫瘍組織の相同染色体(ヘテロ接合)の2本のDNAバンドのうち、1本において、正常組織のDNAバンドに比してバンド強度が50%以下の場合をLOHケースとして計測した。LOH解析に当たっては, 染色体lp36領域に特異的な9種類のプライマーを作製し解析した。 その結果, 3つの領域において, 高率(約22-38%)にLOHが認められた。このことから, 本染色体領域において口腔扁平上皮癌発生に関わる新規癌抑制遺伝子が存在する可能性が考えられた。 平成21年度は20年度の結果を踏まえ, 症例数の増加および口腔扁平上皮癌発生に関わる癌抑制遺伝子候補遺伝子の検索を行う。また検索が可能な症例については, 遺伝子変異の解析, および発現解析を行う予定である。
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Research Products
(6 results)