2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791365
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
溝口 利英 Matsumoto Dental University, 総合歯科医学研究所, 講師 (90329475)
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Keywords | 破骨細胞 / マクロファージ / RANKL / ニッチ / QuOPs / M-CSF / 細胞周期 / 骨芽細胞 |
Research Abstract |
破骨細胞の分化は、骨芽細胞が発現するM-CSF, RANKLおよびOPGにより調節される。我々は、骨芽細胞がこれらの因子非依存的に破骨細胞の形成場所決定する可能性を見出した。生体内では、細胞周期の停止した静止期破骨細胞前駆細胞(cell cycle-arrested quiescent osteoclast precursors, QuOPs)が骨芽細胞により、数週間支持されることを確認し、この支持環境を破骨細胞ニッチと名付けた(第29回米国骨代謝学会JBMR 22 Supple 1 : s082, 2007)。平成20年度は、pOCPから破骨細胞への分化に関与する因子を同定することを目的とし、本研究を計画した。実験計画は、以下のテーマを明らかにすることを目標とし、遂行した。(計画1)骨吸収に伴うQOPの挙動の解析 : E-GFPを発現するマウスを用いて実験を試みたが、蛍光強度の減弱などにより、解析が困難であった。現在、全身性にDSRedを発現するマウスを用いて実験系の構築中である。 (計画2)破骨細胞分化に伴うQuOPsの遊走機構の解析 : RANKプロモーターの下流でGFPを発現するマウスを作製した。GFPの発現が弱いため、現在検出法を検討中である。(計画3)QuOPs支持因子の同定 : 現在、初代培養骨芽細胞と、MC3T3-E1のc-DNAライブラリーを作成中である。 (計画4)QuOPs支持因子の機能解析 : 現在、QuOPs支持因子の同定(計画3)を行っている。
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Research Products
(11 results)