2008 Fiscal Year Annual Research Report
下顎犬歯・小臼歯部における舌側孔の診断指針の作成 ~偶発症のリスク低減に向けて~
Project/Area Number |
20791376
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
河合 泰輔 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 講師 (30350143)
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Keywords | 歯学 / 解剖学 / 放射線 / 画像診断 / インプラント |
Research Abstract |
・乾燥頭蓋骨のCBCT撮影と画像による舌側孔(管)の検討 本研究の最初の作業として、補助金によりレンタルした歯科用コーンビームCT(CBCT)により解剖学講座所蔵の日本人乾燥頭蓋骨60体の下顎骨のCBCT撮影を行った。撮影は左右の犬歯・小臼歯部周囲を包含するように行い、下顎骨の下縁平面が床と平行になるように設置した。これにより舌側孔の左右対称性、計測の標準化を試みた。 撮影後の画像は、補助金により購入した高性能PCにインストールした三次元画像解析ソフトウェアを用いて、乾燥下顎骨60体120側の舌側孔について頻度、出現部位などの検討を行った。 乾燥頭蓋骨の検討結果は、63%の下顎骨犬歯・小臼歯部に少なくとも一つの舌側孔が見られた(総数66)。そのうち50%は片側性、50%が両側性にみられた。舌側孔の出現位置は下顎下縁から3.8mm(オトガイ孔から9.7mm下方)であり、舌側孔から続く下顎骨内の管は27.5度上方に、そして下顎骨舌側表面から22.6度内方に向かい走行している事が明らかになった。 ・解剖学実習用献体のCBCT撮影 解剖学献体25体、左右50部位についても乾燥頭蓋骨と同様にCBCT撮像を行った。画像の分析と剖出による動脈などの内容物の検証は次年度以降に行う。
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