2010 Fiscal Year Annual Research Report
歯胚由来幹細胞を応用した歯周組織再生マテリアルの開発
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20791380
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西原 大輔 東北大学, 大学院・歯学研究科, 大学院・非常勤講師 (10431587)
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Keywords | ティッシュエンジニアリング / 生体材料 / 歯根膜再生 / 幹細胞 / スキャフォルド |
Research Abstract |
近年、様々な生体材料に自己細胞および増殖・分化因子を組み合わせたティッシュエンジニアリングが開発され発展しつつある。なかでも、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を代表とする胚性幹細胞(ES細胞)にかわる多分化能を有する細胞の開発、研究が行われている。 本年は引き続き、ヒト智歯歯胚由来間葉系幹細胞についてのさらなる検討を行った。智歯歯胚は8歳から12歳までの矯正学的理由により抜去された埋伏智歯を使用し、患者には実験に供することの同意を得ている。幹細胞マーカーとされるSTRO-1陽性細胞に対し、磁石抗体を応用したDynabeads^<[○!R]>を用い、分離回収した。抜去したヒト智歯歯胚は酵素下で細胞単位まで分離し幹細胞の回収を行った。今回は培養環境としてDMEMに代えて間葉系幹細胞培地(MSCGM)を使用し分離培養を行っている。 MSGCMにて細胞を培養したところDMEMに比べて細胞の増殖分化速度が増加することが碓認された。また、細胞を軟骨誘導環境にて培養を継続したところAlcian blueに染色されるマトリックスを形成し、また骨誘導環境にて培養を継続したところAlizarin redに染色されるノジュールを発現した。 以上より、歯根膜組織を再構築することを目的としティッシュエンジニアリングに用いる自己由来細胞のソースとしてヒト智歯由来の間葉系幹細胞が有用であることが示唆された。
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Research Products
(3 results)